その店の特徴を判断するのに一番いいのは、どこでも置いてある定番料理を頼むこと。
そこで、この不思議で素敵な「エッセンス」の麻婆豆腐はどうなっているのか。
真っ黒な土鍋でぐつぐつ煮立ってきた麻婆豆腐は、赤黒い。
辛さが飛び込んできた。
しかし、鋭い辛さではない、優しい辛さなのだが、なんと言ったらいいか、厚手というか、重量級というか、軟らかい辛さがずしーん。
そのあと考えた「うう〜〜……こ、この味は?」
なんだかわからない。
初めての味。
まずいんじゃない、おいしい!
しかし、いったいこれは……
同行者も目白黒、言葉が出ない。
二口三口食べてから、これは横綱級薬膳だと気が付いた。
この味の表現は開高健先生にお任せしよう。
我々の食べるのを親切なウエイターが見ていたのかどうかわからないが、デザートが来たら、その元を持って来てくれた。
瓶が6本。
これで造ったんだ。
雪蛤、龍眼、甜杏仁、句(木片が付く)杞、銀耳、棘(これが縦に書いてある字)
なんだこれらは?
この店の全メニュー制覇にはずいぶんかかりそうだな。
追記:九州の上田さんがこれらをWikiとかのネットから調べてくれた。以下。
雪蛤というのは、蛙の卵管と卵巣の周りの脂肪。
リュウガン(竜眼、龍眼)はムクロジ科ムクロジ属の常緑小高木またはその果実。ライチみたいな実です。
「甜杏仁とは?」 甜杏仁「杏仁」とは杏の種の核のことです。
クコ(枸杞、学名:Lycium chinense)は、中国原産のナス科の落葉低木。食用や薬用に利用される。果実は酒に漬けこんでクコ酒にする他、生食やドライフルーツでも利用される。また、柔らかい若葉も食用にされる。
シロキクラゲ(白木耳、学名Tremella fuciformis)は、シロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコ。主に日本と中国で食用とされている。
春から秋にかけて、広葉樹倒木や枯枝に発生する。形は不規則で、花びら状と表される。子実体はゼリー質で白く、半透明。キクラゲ同様、乾燥すると小さく縮み、湿ると元に戻る。
中国では「銀耳」と呼ばれて栽培され、乾燥品として出回っている。主にデザートなどにされる一方、不老長寿の薬としても珍重されている。
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