「骨付きラムの土鍋煮」とある。
ラムラックなら普通は焼くが、土鍋煮なんていったいどうなるのだろうか?
メルボルンで羊の土鍋煮というのを頼んで、感激したことがあるので、ここでも頼んでみようか。
ぐつぐつ音を立てている小形の鍋の蓋を開けたら、白っぽいソースで、なんだかおいしそうじゃない。
取り分けて、ラックの肉を箸で押さえたら、豆腐のように軟らかく崩れた。
崩れた肉の断面がぎざぎざになったので、ソースがたっぷりつく。
口に入れたら、煮込んであるのに羊肉の香りがたっぷりあり、ソースが薬膳の濃厚なエキス。これは素晴らしい!
いったいどうやってこの味を作り出すのだろうか?
「ああ、びっくりした」と、ふと顔を上げたら、通路の上に瓶がずらりと並んでいる。
すべて薬膳の材料。
そうか、これらを組み合わせて造りだしているのだ。
いったいここのシェフはどんな人なんだろうか?
「シェフに会いたいんですけど……」
若く、恵比寿様のようなシェフが、目を開いているのかと思うほどニコニコ笑って出て来てくれた。
皆でシェフの腕を絶賛!
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