2008年8月7日木曜日

パリ-01:グリーンアスパラ






ブリティッシュエアラインでロンドン経由パリに乗ろうと成田でチェックインの列に並んでいたら、私の名前が大きくアナウンスされた。
「この便は遅れるので、接続が間に合わず」エールフランスのパリ直行便に切り替わった。ラッキー!!

パリで最近変わったことは、レストランでの喫煙が禁止されたことと、エコロジーで公共の自転車ステーションが出来たこと。
レストランやカフェの客は、元々そうだが、店内ではなく、テラス席に座るようになったため、テラス満席、中ガラガラの所が多い。
自転車ステーションは街のあちこちに出来ていて、観光客も利用している。
台数はたっぷりあり(夏で人の居ないせいもあるかな?)、戻し場所を探している人も居る。

オペラ座近くのマルシェ・サントレノ広場前のカフェが人気と聞いた。
「BARLOTTI」35 PLACE DU MARCHE SAINT HONORE
電話01.44.86.97.97
夏真っ盛りの中、フランスのアスパラはどうかと、サラダを頼んだ。
太めのグリーンアスパラは、さっとゆでられ、オリーブオイルが絡まっているだけ。それにドライトマトが二切れ。
ドライトマトは塩がきついので、さっぱりしたアスパラにトマトをちょっと齧るとちょうどいい。
アスパラのリゾットも頼んだら、これも同じコンセプトで、ドライトマト乗せ。
ご飯そのものはさっぱりとちょっと芯が残る程度に調理されている。

でかいカルゾーネが出て来た。
カルゾーネは、ピザを半分に折って具を中に閉じ込めたもの。
餃子型巨大ピザと言ったところ。
ピザと違って、中の具が乾かないで、とってもジューシー。
このカルゾーネ、今まで日本のいくつかのメーカーやフードサービスでヒット期待で発売されたことがあるが、どういう訳かうまく行っていない。
日本ではダメなんだろうか? 魅力的なメニューなのに。

パリのスタートは、どういう訳かイタリアンで始まった。
後で聞いたのだが「フランス人はイタリア人よりもピザを食べる」そうだ。

2008年8月6日水曜日

留萌のタンメン



ニッカウヰスキーを出て、海岸沿いを北上、石狩新港を抜け、更に北に向かい、今日の泊まりは留萌。
今回のミニジャーニー、普通は用事が無い街だ。
江差、岩内、留萌、通過はあったが、泊まるのは全部初めて。
江差、岩内とも、おいしい店を発見したが、留萌は残念ながら出会わなかった。
ホテルで紹介された大型居酒屋は、サービスは元気で気が付き素晴らしい。
大将を見つけたので、最近の東京辺りの外食サービスは気が付かなくてどうしようもない、大ホテルでさえトンチンカン。そんな時代、この店のサービス最高、と言ったら喜んでいた。
しかし言わなかったが、味、食材、ともにダメだった。
価格は安いので若い人いっぱい、家族連れも夕食代わりに来ている、そうか、今日は日曜日だ。

そうそうに引き上げ、どこかおいしそうな店無いか、街の中心街の交差点に立った。
車も、人も、全く居ない繁華街は、わずかな電飾がちかちか光っている。
クリスマスにたくさん使うあの電飾は、少ししか無いとどうしてうら寂しくなるだろうか?
信号機も点滅だ。
風が寂しく吹きすぎて行く。
「荒野の用心棒」留萌版

寿司屋があったので入ってみたらだーれも居ない。
奥の方からぼそぼそと寂しそうな会話が聞こえる。
カウンターにあるメニューを見たらどうもダメそう。
そのままそっと出た。

中華料理屋があったので「餃子に焼酎」
高村薫の小説「神の火」で、主人公が、大阪の路地裏中華で冷凍庫から出したウォッカを呑んでいる情景が目に浮かんだ。
具がこれでもかと入っているタンメンを食べ出したら、タンメン大好きだった開高健を思い出した。
この旅最後の晩に、作家がいろいろ出てくるな。

最終月曜日は、全国的に話題になっている旭川の旭山動物園をおじさん一人で見て、美瑛、富良野のラベンダーコースを通り、札幌入り。
約千キロのドライブで、給油無し。
結局燃費は29キロ。大したもんだ。

たくさん食べ飲みした野辺地から札幌ミニジャーニー、これにて終了
チョ〜〜〜ン

2008年8月5日火曜日

ニッカウヰスキー



岩内を出て積丹に入ったら風雨が強くなり、海は暗く轟いている。
神威岬に行ったら嵐。
車から降りれないので、更に北に向かい出したら、晴れた。
ずいぶん天気が変わるな。
しばらく行ったら余市なので、ニッカの工場に行くことにした。

ニッカウヰスキーの創業者竹鶴氏は、あの時代にスコットランドに行き、苦労しながら余市にウイスキー工場を造った。
小さい頃、屋根だか階段だかから落ちて耳を大けがし、治ったら、普通の人が感じない臭い、フレーバーが分かるようになっていたと言う。
けがの功名で、ウイスキーが判るようになったのかな?
愛称「リタ」婦人のエピソード、ウイスキーの作り方、樽の作り方、実際に動いている工場の見学は面白くて、昼食代わりのスコーンセットも含めて2時間半も居た。

2008年8月3日日曜日

岩内のそろばん一級






昨夕遅くホテルに帰り、5階の窓から海を見たら、重い雲と海の狭間が真っ赤な夕焼けで、今朝は日本晴れ。
クリアな空気の中、今日も左に海を見ながら雷電海岸に向かう。
岩内と雷電海岸は以前から行きたかったところ。
ここは水上勉の「飢餓海峡」のスタート。
この大ヒット作品の発想の原点になったところ。
水上勉が岩内の講演会に行き、街がきれいなので聞いたら、大火があって、その後きれいになったと言う。「それは知らなかった」と言ったら、町の人は「それはそうでしょう、あの洞爺丸事件の日と一緒だったから」
洞爺丸の大遭難事故に隠れてほとんど報道されなかった。
この後水上勉は、寂しい雷電海岸を歩き、ここを歩く人はどういう人だろう、悲しい海岸だ、と考えたとたん、孤独に雷電海岸を歩く男、岩内の大火、洞爺丸事件、この3つを結びつける推理小説を発想した。

この辺りの道路は良くなり、古い道とトンネルは封鎖され、寂し海岸沿いトボトボは出来なかったが、何も無い海はそのまま。

岩内でもいい店を紹介された、ここも地元のグルメ集合。
こぶし
夕方早めに入ったら、地元の人の宴会があるようで、厨房忙しい。
ネタケースをきょろきょろ見出したら大将「この客、おいしいの好きそうだ」と分かったらしく「今日のお薦め」を提案してくれる。
海の濃厚なミルクそのままの牡蠣、アワビもさっき入ったというので焼いてもらう。二晩続けてアワビ焼きだ、幸せだなー。
サンマを焼いてもらったら、肝が生で別に出て来た。

のんびりぐずぐず呑んでいたら、大将が横でパチパチやり出した、そろばんで宴会客の勘定を計算している。そろばんで計算とは、うれしいね。
大将に「私はそろばん一級だ」と言ったら「私も一級」
そしたら大将「日商?」
そろばんの検定組織は二つあり、日本商工会議所と、全国珠算連盟(全珠連)
どちらかというと日商の方が位は高い。
大将は、位が高い方の一級か、低い方の一級かと聞いたのだ。
私はどちらか覚えていなかった、確か両方だったと思うと答え、世代を聞いたら「19年」
私は昭和23年で、大将が4年先輩だ。
そろばんの先輩、また来ます。

2008年8月1日金曜日

江差のアワビ





松前を抜け、江差でホテルに入り「地魚を出すおいしい居酒屋か料理屋は?」と聞いて紹介されたのは、
「さと水」江差町新地町2-9 0139-52-5514
若い大将で、料理の修業をしたあと、車のセールスマンになり、やっぱり料理をやりたくて、自分の店を持った。
良い店は入るとすぐに分かる。
地元のおいしいの大好きお客さんで混み合っていて、メニューが魅力的で、酒にこだわっている。
店に入ったとたん、ずらっと並んだ高品質の焼酎が目に入った。
カウンターの奥に居た会社役員風の紳士は、部下らしき人にジャックダニエルのグリーンラベルを勧めている。珍しい酒で、こだわりの人の様だ。
厨房の中では、高品質の生ビールを丁寧に入れてくれる。

まずは「地魚の刺身盛り合わせ」
ソイ、アイナメ、サンマ、金目、イカ、ヒラメは昆布締めも付いている、それにアワビ。全部鮮度しっかりで落ち着いた旨さ。
焼酎は何がいいと聞いたら「あかるい農村」
この焼酎は味もいいが、ネーミングで売れている。

アワビの刺身がおいしかった。
天然と養殖に見分け方は、殻に緑色の斑点みたいなのがあるかどうか。あれば養殖、無くてピカピカは天然。
ここのアワビは小型の天然。
1個800円なので「2個焼いて」
合計アワビ3個!。

仕上げは、焼きおにぎりの茶漬け。
丁寧にグリルで焼いてから、丼に入れ、スープをかける。

2008年7月31日木曜日

雨の葬列


雨の中、函館から津軽海峡を左に見ながら南下。
岩部岳の所だけ海沿いの道がないので山を抜け、昨日通った青函トンネルの出口の手前から再び海沿いの道。
左に何も無い海を見ながら、のんびり時計回りに北へ走って行く。
寂しい海に、雨がしとしと降り続いている。
風はないので、海はそれほど荒れていない。
逃亡者か流浪者の気分。

小さなトンネルを抜けたとたん、霧雨の中、山側の歩道に10名ほどの人の列。
今まで人を見なかったのに、いきなり出て来たこの列は何だろう?
真ん中あたりにリヤカーが引かれ、その上の中央に長細い箱がひとつだけ乗せられている。
ジンッと、鳥肌が立った。
これは、葬列だ。

反対側の海側を、白いライトバンが、葬列の歩みにあわせてのろのろと、疲れたように沿い走っている。付き添いの様だ。
私はスピードを落とし、ゆっくりと追い越した。
葬列は、だれも傘をささず、うつむいて、リヤカーの前後を引きずるように歩いている。
全員着古した普段着。

葬列の先端は、80歳ぐらいのおじいさん。
上半身を前に倒し、しかし顔はまっすぐ前に向け、呆然と口を空け、歯は食いしばっていない。
漁師なのだろうか、赤銅色に焼けた顔、腕。
頬が光っている。雨で光っているのか、涙で光っているのか……
棺は、おじいさんの家族なのか、友人なのか……
おじいさんに先導された葬列は、黙々と進む。
おじいさんがかっと見つめる先は、雨に煙る誰もいない道と海があるだけ。その先は霧雨で見えない。
悲しいが、素朴な、太古からの儀式……
どこまでこの葬列はいくのだろうか……

2008年7月30日水曜日

プリウスの走り



函館駅前のニッポンレンタカーでプリウスをピックアップ。
キーが小さなマッチ箱程度のプラスチックで、これを差し込み、ブレーキを踏みながらスタートボタンを押す。これでハイブリッドシステムがオンになる。
シフトレバーはまるでおもちゃ、つまんでちょこっと入れる。
ブレーキはちょっと足を乗せるだけでビビッと効く、そうっと軽く乗せないと急ブレーキになってしまう。慣れれば使いやすい。
エンジンとバッテリーの作動状況がカーナビのスイッチを入れ替えると表示される。
アクセルを離したとたん、エンジンブレーキがかかり、バッテリーへの充電が始まる。ブレーキはエネルギーになるのだ。
停止したとたん、エンジンが切られて、無音状態。
ゆっくりそうっと走り出すとバッテリーだけだが、アクセルを吹かすとエンジンが動き出す。緩い下り坂だと、エンジンは停止、バッテリー駆動もなし、何も使わず走っている。
なるほど、これなら燃費もいいはずだ。
公的データではリッターあたり35キロとなっているが、実際はどうか、このちっちゃなジャーニー最終日に計算してみよう。
ハンドリングはシャープ、高速での安定性静寂性も良い、コンパクトカートは思えない広さも魅力。