2007年8月4日土曜日

たった1人の新幹線


浜松で仕事が終わり、寿司と焼酎をたっぷりの後、いつものオークラに行ったら、毎回インターネット予約で一番安い部屋が「部屋割りの都合で」大きめのツインルームになった。こういう変更はうれしいね。
9時頃バッタリと寝たら、5時に目が覚めてしまい、どうしようと、原稿を一つ書いたがまだ6時。
仕方ないので帰るかと、予約していた2つ早めの新幹線、浜松発6;57の「ひかり」にした。
土曜日の朝、いつもは8:40分だかのに乗ると、東京に日帰りで遊びに行く皆さんでかなり混んでいる。しかし、この時間だとどうかなと乗ったら、
1人も居ない。
この車両に、私一人だけが乗り込んだのだ。
すいているのはうれしいけど、一両に1人だけというのは気持ち悪いもんだ。
トイレに行ってとなりの車両を覗いたら、乗客数人いて、安心。
このまま東京まで、1人車両はのんびり走った。
ホテルのアップグレードと、1人新幹線、いい日だった。

2007年8月3日金曜日

岩梨




ジュンサイの上に、小さな丸い、ミニミニカボチャみたいなのが乗っている。京都銀閣寺参道の「なかひがし」で、京都の夏の料理を楽しんでいるとこれが出て来た。
「これは岩梨(いわなし)です」
岸壁などの険しい場所にあるので、採るのは大変だそうだ。
確かに硬めの梨の食感。
この店はおくどさん(かまど)の前のカウンター10席ちょっとと、2階の座敷が2部屋。予約とるのが至難の京都会席料理の店。
季節ごとに変る料理の素材の多くは京都中心で、大原の山菜なども多い。
食材を採りに行くのはご主人。
よくもこれだけ多くの食材を、少しずつ、多くの料理に活かすものだと、ただただ感服する。
デザートの上には、小さなキイチゴがぽつんと乗っていた。

2007年8月2日木曜日

鯖寿司、鮎寿司



京都、八坂神社斜向かいの「いづ重」は、鯖寿司で有名。
11時の開店直後に入ったので、鱧寿司はまだ。
鯖寿司と鮎寿司をメインに頼んだ。
素晴らしい皿に盛り付けられてきた。器もご馳走。
まずは姿の立派さから鮎寿司に手が出た。
首と胴の半ばに切れ目が入って食べやすくしてある。
鮎が温かい。御飯も温かい。
鮎を焼いて間が無いうちに寿司にしたのだ。
頭から噛る。
軟らかい、ふっくら。
御飯もほろほろに柔らかく握られている。
口に入れるとふわっと崩れる。
鮎の風味たっぷり。
鯖寿司は押し寿司。
身厚の鯖で、昆布で巻いている。
こっちの御飯は絞まっている。保存対応。
名物の意味が食べてわかった。素晴らしい。
この店の名物として稲荷寿司がある。
聞いた話だが「いづ重のお稲荷さん食べたら他の食べられない」
今日はお稲荷さんは?
「涼しくならないと出来ません」
秋からお稲荷さんが始まる。
惣菜関係の方、参考に一度どうぞ。

2007年8月1日水曜日

朝粥




京都、南禅寺にある「瓢亭」は、高級料亭で有名だが、朝粥も名物。
宴席を設けたら大変が費用になってしまうが、朝かゆだと、優美この上ない料理が手ごろな価格で楽しめるというので(とは言っても1人5500円)、行って見た。

9時前に着いたら、前の道路も料理になっている。
薄曇りの中に、梅雨の緑が映えている。
その緑にあわせたような縁取りの小旗がかかっている。
「会席料理・朝かゆ」
たたきにはつややかな打ち水。
蝉の声が通りの奥深くまで染みとおっている。

「加藤さんどすか? えろうお待たせしました」
しっとりとした庭園の周りに茶室仕立ての客席。
部屋には座布団だけ。
最初に梅昆布湯が来たが、畳に直接置く。
祇園で明け方まで遊んだ旦那衆が「腹減った、美味しい朝飯食べたい」といって寝ていた主人を起こし、かゆを食べさせたところからここの朝かゆが出て来たと聞いた。
畳の上に直に料理。なるほど、わかるような気がする。
最初の料理は、野菜と半熟のゆで卵の2つ割りに鱧寿司が付いた皿、瓢箪型三段仕立てのセットがこれまた瓢箪イメージのお盆に乗ってきた。もちろんそのまま畳に。
三段瓢箪を開けてみると、京茄子、麩、酢の物、白身魚の蒸しほぐし、木の芽和えなど。
落ち着いたおいしさに感動していると、次が、
豆腐と海苔のお椀。
海苔の香りが濃厚だ。
温かいお椀でほっとしたところに、鮎。
頭から食べる。軟らかい。炭火の遠赤外線だな。
ゆったりとしかし着々と来る料理を、蝉の声の中で味わってきたところに、仕上げのお粥。
つやつやと真っ白く光ったお粥がたっぷり。
京漬物と一緒に、お茶わん2杯分、さらさらっと入ってしまった。
ああ、いい時間だった。

瓢亭は、ホームページの画像を見るだけでも味わえます。
幸せな朝食後は、隣にある明治の元老山形有朋の別荘「無鄰庵」の庭園でのんびりしたら、料理の余韻まで味わえます。

2007年7月31日火曜日

京都の隠れ家




このところ、銀座の隠れ家、六本木の隠れ家といっているが、隠れ家シリーズ3回目は京都。
松江から33人乗りのエアコミューターで大阪空港。高速バスで京都駅南口、タクシーで行き先の地図渡したら「そんな旅館、あったかなー?」と、タクシーの運転手も始めて。(このタクシーも含めて、3回乗ったタクシー全て知らなかった)
ここは銀座の隠れ家の同系で、京都円山公園の中にある「お宿・吉水
銀座の吉水で予約をし、様子を見にきた。
八坂神社の右横から入り、円山公園の横をすぎて更に上がって行くと、幽玄な突き当たりになったと思ったら「吉水」のサインを見付けた。
ここかと思ったら更に横の急坂を登ったところに、山荘のような古い建物。
森の中に隠れるようにある小さな宿だ。
資料によると、女将がこの建物が売りに出されていたので、買って別荘にしようとしたが、公園内なので個人の家として許可されないため、旅館にしてしまったという。
緑いっぱいの中、6畳間と、庭に面した2畳の縁側のある部屋に案内された。
風呂、トイレは共同。
夕食無しで、簡単な朝食付き。B&Bの旅館版だ。
タオル、浴衣、歯ブラシ別料金込みで8千円。
テレビ、電話が無い。部屋にもロビーにも。
クーラーと除湿器のスイッチを切ったら、蝉の声だけ。
天狗か仙人になった気分で数日居たら、もう娑婆に戻れないかもしれないな、危ない危ない。
どこから聞いてくるのか、外人客も多いようだ。

夕食は下界に降りて京料理。
途中、舞子さんらしき2人連れが居たので写真を撮ったが、話しているのを聞いたら、観光客の舞子体験だった。

一泊し、朝風呂への廊下で、身長1.8メートル以上、筋肉質、胸部逆三角形の裸の外国人青年とすれ違った「グッドモーニング」
女性1人でこんなハプニングにあったら大変だな。

普通の旅館と違って、部屋へのサービスは何も無い。
シーツとマクラカバーをかけて布団を敷くのも上げるのも自分で。
放っておいて欲しい人には持って来い。
偏屈な隠遁者になりたい人、世間から逃げたい人はぜひどうぞ。
日本的懇切ていねい密着サービスが欲しい方にはお勧め出来ません。
「また隠れに来ます」と世話になったお嬢さんに言って、下界へ降りた。

2007年7月30日月曜日

麦茶の香りの麦焼酎




松江の仕事が終わり、いつもの「いと賀」へ。
本格焼酎「佐藤」は、芋焼酎だが、先日麦焼酎を発売して、今引っ張りだこだという。これが出て来た。
一口飲んで、不思議な気持ちになった。
子供の頃に戻った気になったのだ。
なぜだろう?
もう一口。
子供の頃の夏祭りだ。
夏祭りで飲んだ、冷たい麦茶の味だ。
パックの麦茶では無く、あちこち凹んだヤカンで煮出した麦茶だ。
煎った、香ばしい麦茶だった。
あの香りがこの麦焼酎にある。
香ばしい麦茶の風味を出した麦焼酎なんだ!
売り出した途端プレミアムがつくの、わかるなー。
日本海側にそそぐ川で捕れた鮎が出た。
頭からバリバリ食べる。
スッポンとフカヒレの鍋が来た。大変な鍋だな。
ビーフステーキ鍋が来て、島根の岩牡蠣蒸しが出て「もうダメ」といったところに「仕上げに、もう1品」と来た。
シラスと梅の湯漬け。
さっぱり爽やかで、さらさらと入ってしまった。
はち切れそうな腹でホテルに帰ったら、宍道湖の夏の夜景がきれいだった。

2007年7月27日金曜日

牛の尻尾、豚の尻尾



六本木の隠れ家みたいな小さなレストラン、テールスープ(テイルシチュー)がお奨めの「マルズ
牛の尻尾のシチュー「テイルシチュー」は、複雑な骨の間にある肉をほじくり出して食べる。
ゼラチンたっぷりの肉に、たっぷり出汁がでたスープをからませて口に入れる。
野菜やマッシュルームにも味がしっかりしみ込んでいる。
テイルシチューを食べている時は、寡黙になる。肉をほぐし出すのに大変だからだ。蟹を食べる時に似ているな。
赤ワインがこのシチューのおいしさを倍加させる。

豚の尻尾は本厚木の焼肉屋「酔笑苑」で時々出会うことがある。あまり入荷しないようだ。
これはボイルして出て来る。レモンとハーブが付いてきて、このまま噛る。
豚足の尻尾版だな。
ボイルによって脂肪が抜けているのか、さっぱり爽やかな味だ。
ヘルシーかつ美容向け。

尻尾はおいしい、はじっこはおいしい。