2007年12月3日月曜日

玉川上水の狸(たぬき)




いつものウオーキングコースに「このあいだの狸を探しに」といって出た。

家の裏から玉川上水に出て東に向かい、遊歩道が終わる久我山の手前でUターンし、ジブリの森公園の裏を通って井の頭公園に入り、井の頭公園駅の手前から家に帰る、1時間半、6キロ、1万歩コース。

1週間ほど前、いつものコースを歩いていたら、久我山の手前で小さな子供を自転車に乗せたお父さんが2匹の大きな黒っぽい猫を珍しそうに見ている。
何が珍しいのかと近づいたら、猫ではなく狸だった。
以前家内が家の近くで「狸らしいのがいた」と言っていたが、本当にいるんだ。
二匹の狸は、親子なんだか兄弟なんだか、歩道に半分出た所で人を見たりお互い舐めあったりしている。
背中の毛がだいぶ抜けている。
栄養が悪いのか、病気なんだか、痛々しい感じ。
腹減って出て来たのだろうか。

暖かい陽の中、落ち葉かさかささせながらせっせと歩いていくと体ぽかぽか、汗がじんわり出てきて気持ちがいい。
所々にある紅葉は真っ赤で、紅葉最高潮。
しかし、残念ながら狸は出なかった。
これから寒くなるのに、あの狸達、どうするのかな? 大丈夫かな? 冬越せるかな?

とをたたく
たぬき と
あきを
おしみ けり
     蕪村句

家に帰って娘に狸の話をしたら「いるよー」と、当たり前のように言っていた。

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