2007年11月29日木曜日

器も秋



お椀の蓋を開けようとしたら「ちょっと待ってください」
なかひがし」では、器からご馳走。
お椀の蓋には、収穫したばかりの稲をたっぷり背負った三人の農夫が並んで、重そうに運んでいる。
最初の農夫は、大きな三日月の中に入っている。
収穫を喜ぶ農夫の姿と天が見事に描かれている。
「さあ、蓋を開けてください」
絵は、裏側に続き、米をたっぷり積み込んだ船が走っている。
大坂か江戸に運ぶのだろうか。
背後には京都の山だろうか。雁が編隊を組んで飛んでいる。
器の中は、秋のナメコ汁。

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