2007年12月20日木曜日

道産の寿司




「札幌だったら豊寿司行かなくちゃ」と、米澤佐藤畜産の社長が予約してくれた。
豊寿司

カウンター6席、小あがりに小さなテーブル2つの店。

最初に出て来たちょいつまみは海水で洗ったウニ。
一口食べただけで、この店の大将の心意気が分かる。
こんな素晴らしいウニ食べたら、これから先どうするんだ。

ヒラメは刺し身と昆布締め2切れづつ。スダチをちょっとたらして。
イカはドンコ付き。はち切れそうなぷりぷりのワタは、普通産地でなきゃ味わえない。

大型の蝦夷アワビが2人に1個出て来た。
大将が1本競り買いしている戸井の鮪のトロが出て来た。この脂は素直だ。
子持ち昆布の上にウニを乗せたのが出て来た。
これは佐藤社長が以前リクエストし、それがこの店の定番になったもの。この組み合わせが実にあうのでびっくり。

大将、有明の海苔を細く切った。イカをそうめん風に切っている音が響く。
どんなのが出て来るかと、我々4人は一瞬シーン。
目の前に置かれたのは、小さな舎利の上に、海苔が置かれ、その上にイカそーめんが乗っている。イカは半透明で、黒光りする海苔が透けて見えている。イカの甘味が海苔で引き出されている。

戸井の鮪の赤身の漬け握り。
北寄貝の握り。
本タラバ蟹の握り。
きゃしゃな羽のように軟らかい皮に包まれたイクラの軍艦。
焼き網で炙られたアナゴの握り。
ああ満足満足!!

外に出たら、ますます冷たくなった薄野の寒風が、誠意のこもった道産寿司と焼酎のお湯割りで火照った体に気持ちが良い。すーーーっと体と意識がしゃっきりし、あっという間に次に行きたくなる。だから冬の薄野はハシゴになってしまうんだ。
腹ごなしに3ブロックだけ歩き、札幌名物「バー山崎」に行き、切り絵やってもらおうか。

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