昼寝して、原稿書いて、7時過ぎ、さてそろそろスコットランドのビールとウイスキーの探索へ。
と、繁華街を探し始めたが、旅行客で混乱しているカフェとパブばかりで、落ち着いたレストランがない。
一軒グリルレストランを見つけて入ったら「すみません満席です」
しばらくウロウロし、もうひとつ良さそうなところがあったので入ったら「すみません9時頃まで満席です」
だんだん腹減ってきた。
しかしこの辺りも良さそうなレストランはなさそう。
マゴマゴし続けていると食いっぱぐれそうなので、もういいや、そこら辺のパブに入り、ハンバーグで地元のビール、仕上げにウイスキーにしてみよう。
入ったのはスポーツパブ。大型スクリーンでサッカーの試合を実況中継。地元らしきチームが得点したらわ〜〜〜!!っと大騒ぎ。
ビーフハンバーグを頼んだら、飲み物とのセットを勧められ、6.9ポンド。
飲み物がビールと一緒にコカ・コーラなども入っている。ビールがそれだけ安い(税金が?)ということか。
ビールはお隣りアイルランド産の世界ブランド「ギネス」を選択。
ハンバーグをちょっと食べただけで大グラスのギネスが無くなったので、別のスコットランド産らしきビールを頼んだら、これも同じタイプだった。
こういうビールはあまり冷やさずちびちび飲むのがいい。
いよいよ仕上げのスコッチウイスキーに行こうか。
スコットランドの人らしき無愛想な顔しているがキビキビ動くバーテンに聞いてみる。
「スコットランドの皆さんはスコッチウイスキーを飲むとき、ストレートでなくマザーウオーターでちょっと割って飲むと聞いたのですが、そんなお薦めの地元ウイスキーをいただけますか?」
このバーテン、耳を傾けて聞いたあと「スィートタイプは好きか?」と嬉しそうな目で(口は笑わず)聞いたので、
「いいえ、ドライ、辛口が好きです」
バーテン、即「うん」と頷き、黙って青いラベルの瓶をつかみ上げ、普通の水を入れるグラスにワンショット入れて(マザーウオーターではないだろうが)水をぴっと注入し、カウンターにコトンこれだとばかりにと置いた。
3.5ポンド。
以前ロンドンのサボイのクラシックバーで頼んだスコッチは10ポンドだった。ロンドンの一流バーとエジンバラの地元パブを較べるのは可愛そうだが、それでも安い。
さて、食べ残したポテトチップの横にこのサービスグラスに入ったスコッチの水割り常温をしばらく見つめ、くるくるとワインのように回して香りをかぐが、わからない。
一口口に含み、くるりと回して飲んだら、喉から鼻へピートと焦げ臭が強烈なウイスキーの香りと一緒にグワ〜〜ンと爆発。
すごい!!
喉元から胃の中までショック。
すげ〜〜!!
これは参った!
ウイスキーを常温またまそのままロックが日本では一般的で、水割りは氷を使った水割りだ。
氷の水割りは冷たくて飲みやすいが、香りは出ない。まあ、安ウイスキーを飲むにはこれのほうがいいかもしれない。良いホワイトワインは少し温度高めの方がいいが、これと同じだ。
このシングルモルトを常温の水割りにすると、アルコールの強い刺激が減り、香りを落ち着いて楽しめる。
日本酒を飲む時、一緒に「仕込み水」を出してくれる店があるが、マザーウオーターはそのウイスキーを作った水なので、これと同じだ。
スコットランドでまた新しい味を知ってしまった!
スコッチを舐めながらバーカウンターを見ていると、グラスに氷を1個だけ入れてウイスキーワンショットの人も多い。
9時、やっと暗くなってきたエジンバラの路地に出て、まだ強烈に脳味噌まで残っているスコッチウイスキーの刺激とともにふらふらとホテルへ。
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