ここの料理は、本当に川魚と摘み草だ。
飾りの野菊まで添えられている。
大きな唐津焼きの皿に盛り付けられた川魚は、鯉と山女魚。
鯉はさっぱりとした刺し身。
山女魚は内臓を取り、骨付きのまま輪切りになっている。
いくつもの大根類や野草が皿いっぱいに盛られている。
紅中大根、といっていたように記憶しているが、中の部分が紅色をした小さな大根を噛ると、野の風が凝縮されているようだ。
小さな黒っぽい辛味大根は、ぴりっと口内を引き締める。
サラダカボチャを噛ると、パリッと歯の下で割れた。
山女魚に自家製の甘塩強めの柚子胡椒をちょっと乗せて食べると、渓流のせせらぎが聞こえてくるようだ。
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