2012年7月30日月曜日

1208ヘルシンキ02:オンボロ市






アパートのオーナーマダムに聞いたリカーショップに行ったら、歴史的なレンガビル〔今は住宅になっているようだ〕の横にある大きなマーケットだった。
チリのシャルドネを12.8ユーロで購入。ついでに野菜やジュースも。
重いショッピングバッグを持ち歩くのいやなので、アパートに置きに戻る途中、広場で市場が開かれている。
市場といっても、個人が古着やガラクタを持ち寄っているだけだが、規模は大きい。遊び半分でのオンボロ市だな。
身軽になって港までウオーキング。

2012年7月29日日曜日

1208ヘルシンキ01:フィンランドから始まった




一度行って見たかった国、フィンランドに到着。
初めての国というのはワクワクする。
ヘルシンキ中心部から歩いて20分ほどの所に短期アパートを借りた。
アパートの建物は外から見たら普通の建物。
そこにオーナーのマダムが、真っ赤なスーツで手を振りながら、日本人のケイコさんから貰ったというプードル犬「健太」をつれて登場。これは面白くなってきた。
4階の部屋に入ったら、きれいにリフォームされていて、シンプルで明るい。
このアパートは以下から探した。
www.apartmentsapart.com

近くのスーパーに行き、まずはフィンランドのビールを3種購入。
ビールのプライスカードは、1本の価格と一緒に、リッター当たりの価格も表示してある。
熊のマークの「KARHU RUIS」はダークで美味しいことは確認しているので、あと2種を試し、決まったらダースのディスカウント価格で購入しよう。
2012年夏のヨーロッパは、フィンランドから始まった。

2012年7月26日木曜日

モロゲエビ




宍道湖七珍の一つ、モロゲエビが、今日はわずかに入荷したという。
車海老の「巻き」程度の大きさ。
有頭殻ごと串刺しにしてグリルしてある。
身がしっかりした海老。
アマダイの煮付けもおいしく、仕上げは宍道湖七珍ヤマトシジミの白味噌汁。
シジミの身がぷっくりと膨らんでいる。

2012年7月25日水曜日

飛び魚のおでん





群馬で39℃を超えたのをはじめ、全国で35℃以上になった都市がどんどん出て来た猛暑日、松江も目もくらむような暑さ。
こういう日は、シャワーを浴び、早いとこ居酒屋に行って冷えた生ビールに限る。
5時半、松江の隠れたようにある地元の名店「やまいち

中海につながる大橋川と新大橋の北東角にあり、道路からちょっと低い位置になるため、知ってる人しか目に入らない。
陽はまだまだ高く、真昼の残照が強力。
店のメニューには価格が一切書いていない。

咽から絞り出すように「な、な、生ビール!」
宍道湖と中海という、海水との接点で生きる豊富な魚介類を「宍道湖七珍」と呼び、スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミ(ヤマトシジミ)。
これ以外にも美味しいの、珍しいの色々。

生ビールが一気に半分になって出てきたのは飛び魚の卵。
これは普通「トビコ」で、粒にバラバラにしたのを料理するが、これは本体そのものを薄味で炊いたもの。
小さく細く白いタラコといった所。
プリプリと弾力のある卵を齧りながら、本体はどうなってるかと聞いたら「おでん」
飛び魚の身本体を粗いすり身にし、ハンバーグ状に固めたのをおでんにしてある。
関西風のスープで品良く出来ている。
真夏の夕刻、城下町松江の酷暑の中、冷房の効いた居酒屋で、おでん!

2012年7月24日火曜日

蕎麦の実


蕎麦の実は立体的な3角形、4面体だな。
殻を取り去り、そのままスープにすると、つまみでも仕上げにもなる。
今日は仕上げ。

2012年7月23日月曜日

西貝




山形県酒田は、珍しい食材が色々あるが、また一つ出会った。
西貝
小さなサザエのようで、味も食感も似ている。
貝殻は厚く硬い。
尻高貝のサザエ型といった所かな。
そして、これも酒田名物、夏の岩牡蛎登場。

2012年7月20日金曜日

イカのカッティング


よく見ると、イカの身に、肉の半分ぐらいまで、斜めにナイフで切れ目を入れてある。
そして、ほんのわずかに加熱してある。
加熱で切れ目が微妙に開き、そこに出汁が入り込んでいる。
耳の部分は切れ目は入れていないので、つるりとした食感。
適量の細切り野菜と合えてある。
繊細でていねいな調理。

2012年7月19日木曜日

マンボウの肝


小さな切り餅のように見える白い切り身が4切れ。
これはマンボウの肝。
齧ると弾力のある野菜のような食感。
しゃきしゃきプリプリと音がする。
さっぱりした珍味。

2012年7月18日水曜日

フグの白子


フグの白子が野菜と出て来た。
白子は輪切りにして焼いてある。
適度な焼き加減なので、カットした断面が膨れて盛り上がっている。
プリッと齧ると、しっとりした中身がにじみ出てきた。
野菜は関西風薄味に炊いてある。
食べ終わっても、器の底に出し汁が残っている。
つるりと汁を口に含む。
汁までつまみになるな。

2012年7月17日火曜日





ギンギンに冷えたビールのあと、私の焼酎のボトルを頼んだら「その前に、とっておきの焼酎をご馳走しましょう」と女将。
「甕雫」で、これは何度か飲んだ素晴らしい焼酎だが、これはかなり大きい。
厳重にパッケージしてある箱を開けたら、さらに木箱が入っていて、その中から石の甕が出てきた。
これは、この甕雫の中でも最高グレードの「極」
白磁風に光る甕を開け、付属の柄杓で「はいどうぞ」と、かち割り氷入りのグラスにとぽとぽと。
カラカラと回し冷やして、ぐびりと口に含んだら、さわやかな香りが鼻から頭に抜けた。

2012年7月13日金曜日

炙ってかも



スズメダイだが、炙って(あぶって)食べるということと、噛もう、あるいは鴨のよう、というところから、博多では炙ってかも。
小さいけどやっぱり鯛なので骨は鋭い。
身は鯛なので白身、皮が美味しいので身を包んで食べるといい。

今日はもう一つ焼き魚。博多産天然鮎。
丸々と太っているが、やっぱり顔は鋭い。
川の底にある苔を食べるのと、縄張りを守る攻撃的な所からこの獰猛さが来るのかな?

2012年7月11日水曜日

胡麻鯵


九州の夏場名物の一つはゴマサバだが、「今日のサバはたいしたことないから出せません」そのかわり「いい鯵が入った」というので「胡麻鯵」を勧められた。
レシピはサバと同じで、白ゴマと細切り海苔、ワサビで食べる。
これもまたいいね。

2012年7月10日火曜日

アラの内臓



博多辺りでアラといえば冬の魚だと思っていたら、年中あり、夏場は脂は少ないが、それなりにさっぱりしている。
夏場対応は刺身で、高品質の白身だが、出て来たのはそれに内臓がついている。
フグの薄造りには皮が付き物だが、アラの刺身に付いて来たのは、エラ、腸、肝、胃、皮。
鮮度抜群のをばらしてから、内臓の一つ一つをていねいに洗って造りにしている。
夏場のアラ、出会ったら是非味わってください。
ふじ本

2012年7月8日日曜日

マタギの旅-6:焼き枝豆





角館の醸造家、武家屋敷など、街中を小雨の中を散策。
雨に濡れた屋敷町に小さな居酒屋。いいねえこういうの。
昼までぶらぶら散策し、角館にすっかり満足したので、また山中を通って盛岡に戻る。
トヨタレンタカーの盛岡駅前営業所に帰ったら、27,2Km/Lで、エコドライブ合格。
おかげでガソリン代無料。
このキャンペーンではランキングがネットに出ているので見たら、私の燃費は上から25%ほどでまあまあ。
トップは何キロかと見たら、何と50キロを超えている。すごいね!

ホテルにチェックインして、さて今日はどこで食べようかと私のおいしい店リストを見たが、全て日曜は定休日。
それなら適当にとウロウロして、結局ロイヤルホテル裏にある前から気になっていた居酒屋に入った。

若向けで粗削りの所があるが、研究熱心。
感心したのは焼き枝豆。
空豆を焼いたのは結構ある。しかし、枝豆はバター炒めしたのに出会ったことはあったが、ここのはグリルでさっぱりと素晴らしく出来ている。

2012年7月5日木曜日

マタギの旅-5:燻りたくあん






おいしい店はここではないかと当たりをつけ「あとで来るかもしれない」と言ってからホテルに帰り、フロントに聞いたら「おいしい店は3つほどあります」ということで、その一つだった。
月の栞
この店は満席のことが多いようで、ガラッと入ったらご主人が「ご予約は?」と聞くので「さっき女将さんらしき人に頼んでおいた」
それならとテーブルに案内しようとするので「一人だから隅の方が落着く」と、カウンターの一番端に控えめに着席。

まずは山中の町らしく田螺〔タニシ〕のぬた合え。
ぬたは薄味、田螺は適当な歯応えで、山奥の街料理がにじむ。
刺身は鯛があるというので頼んだら、湯引にした皮も盛り付けてある。美味しいものわかってる大将だね。
筍は大きな姫茸の炙り。
途中燻りたくあんが二切れ。
この燻りたくあんというのは、たくあんを囲炉裏の上に乾していると煙で燻される所から来た保存食ということで、実に秋田らしい食べ物。
仕上げはもちろん秋田名物稲庭うどん。
ちょっと細目で艶があり、歯応え適度、あっという間に腹の中。

2012年7月4日水曜日

マタギの旅-4:解体新書の画家






マタギの山中から角館へ。
ここは温泉に行くのに降りたことがあるだけで、町中を歩いたことがなく、ゆっくり1泊して東北の小京都を楽しむことにした。

杉田玄白の解体新書にある絵について考えたことはなかったが、ここに来てわかったのは、小田野直武という画家が元本「ターヘルアナトミア」の絵を模写したということ。
武家屋敷内にある展示には、元本と小田野直武の書いた絵が比較出来るようになっている。
もう一つ知らなかったのは、日本画家の平福穂庵・百穂親子の町だということ。
錦絵などの歌舞伎の場面を模して作った押し絵は有名だが、これがこの町から出たわけだ。
更にもう一つ、新潮社の文学館があるので行ってみてわかったのが、新潮社を創設した佐藤義亮氏の出身地。文学者の生原稿がたっぷり展示してあり、今でも新潮社からの支援があるようだ。

まさに小京都といえる町中を散策しながら、横目でおいしそうな店は無いかと物色。

2012年7月2日月曜日

マタギの旅-3:阿仁マタギ駅






マタギの資料館へ向かっていたら「阿仁マタギ駅」のサイン。
マタギの名のつく駅があるとは知らなかった。
秋田内陸縦貫鉄道というのは人気のある鉄道で、旅行誌などに紹介されている。

駅に降りていったらちょうど列車が来る時間で、1両だけの車両がトコトコと回りに何もない線路を走ってきた。
数名居り、数名乗り、田んぼの中を走り去る。

マタギ資料館は森吉山麓 打当温泉 マタギの湯の横にあり、150円。

マタギというのは火縄、火薬、毛皮で造った防寒靴など、器用に工夫していたことがわかる。
弾丸は自作の丸い玉で、鍛冶も必要だったわけだ。

この地域のマタギについては小説「黄色い牙」志茂田 景樹 (単行本)に詳しい。
また、マタギについては「邂逅の森」熊谷 達也 (単行本)もある。